第六巻 金閣寺/永すぎた春/美徳のよろめき「金閣寺」☆ 幼いときから僧侶である父に金閣寺について繰り返し聴かされた「私」は 父の遺言に従い、金閣寺の徒弟となる。戦火を逃れ、終戦を迎えたとき最も 「堅固な美」を示した金閣寺を間近に、僧房と大学を往復する日々を送りながら 「私」は次第に、ある決心を固めてゆく。 「永すぎた春」 ☆ T大法学部の学生・郁雄は学校の門前にある古本屋の娘・百子と 成人の日に婚約するが、卒業まで結婚式は挙げられないことになる。 1月、2月と、卒業までは1年3ヶ月もあったが、その間、婚約者同士の 身の回りには、次々とアクシデントが起こり… 「美徳のよろめき」 ☆ 二十八歳の倉越節子は、親の決めた相手と結婚、一児の母親でもあったが 結婚前に避暑地で知り合いになった同い年の土屋という青年と再会する。 良人と土屋の子を代わる代わる宿しながら、官能の海に漂う節子に やがて別れが訪れる… ジャンル別一覧
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